野村トーイが1960年代に発売をしたメカナイズドロボット(通称:ロビーロボット)は
マスダ屋の5ギャングほどの価値、アサクサトーイのサンダーロボットほどの希少性はないかも知れない。
ロボットの代名詞である「ロビー」の名に恥じない作りとメカニズムを持つメカナイズドロボットは
野村トーイのロボット職人の魂とプライドが込められた最高の傑作です。
その作りの素晴しさは、もはや玩具とは呼べない領域の作品であり、後にも先にもロビーを超えるロボットは存在しない。
Robbyロボットはコレクターの必須アイテムであり、RobotコレクションはRobbyに始まりRobbyに行き着くと言われる
そのロビーの魅力を探る意味でも、30年前に米国のオークションで手に入れた秘蔵品のロビーを解体をしてみる事にした。
ロビーの全体像です。 仕様は:高さ 33cm x 幅 12cm 重さ 750g 単一電池 2個を脚の部分に収納 動作: 足を左右に動かし前と同時に右に曲がりながら進む。 ドーム内のピストンが上下し耳のアンテナが回転する。 ドーム内と胸のレンズが光ります。 |
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ヘッド部分のプラスティックドームはリプロの交換パーツが 手に入ります。 |
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ロビーの初期型の見分けは足の電地ボックスの留ノブの 形で分かります。この様に丸いノブが初期型、 後期は蝶型をしています。 |
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後ろ姿は重厚です。ロビーはブリキの厚さが通常のロボットより 厚く、その為重量も750gと重い。(通常は500g以下です) |
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各ポイントについて
ロビーの外回りから見る注意すべき部分です。
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ロビーの足底の取り外しは意外に簡単である。 足の後ろ側の2か所が留まっているだけで、ツールを使って爪を起こすだけで取り外せる。
注意すべきは、留は何度も起こすと爪が折れてしまうと、接着剤で固める以外は組み上げられなくなる。
右足には、操舵する為のメカが装備されており、前進する際にカムで舵を切るようにローラーが操舵される。
こんな仕組みがロービーのローラーには仕込まれており、凝った作りになっている。
経年変化で駄目になったローラーの交換は、このメカを分解するので結構大変な作業です。
取り外したローラーのメカは堅牢に作られており、分解するのは 結構大変である。 しかし、こんなメカを組込んだ野村トーイの ロボット職人のこだわりを感じる。 |
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案の定、ローラーはボロボロで使い物にならず、交換以外に 修復の方法はない。 しかしローラーの部品は無い為に何かで 代用しなければならず、色々探した結果が・・・・・ |
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この緑のホイールの間にローラを入れなければなりません。 その為には、爪を起こしてバラバラにしてシャフトを引き抜いて ホイールとローラーを修復しなければなりません。 |
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ここで代替品を色々探して、水道栓のコマを見つけ、ゴム製の パッキンを外してローラーに組込んでみました。 |
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なんと、このパッキンがサイズもぴったりで、この様なローラーが 再生できました。この作業で代替品を見つけるのを含め 2日の時間が掛かりました。 後は組み付けるだけです。 |
先ずはヘッド後ろのネジを外し、ドームを取り外す | |
ドームは前の爪と後ろの爪で、引っ掛けてあるだけなので、 引っ張れば外れるが、ドライバーなどでゆっくりこじ開ける様に 外すのがコツです。 爪が割れると使えなくなります。 |
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ドームを外したら、プロペラの金具を外します。 この金具が最初の本体の留部分になります。 |
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外すとこの様になります。 爪を折らないように慎重に。 | |
耳の下のインテークを外すと、本体の留が現れますので、 留ワッシャーを外してください。 |
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左右の本体わきの留レールの爪を広げて、外れる様にします・ レースは3ヵ所で留まっていて、レールは本体を開くまで外れません。 肩の部分で挟み込まれていますので、曲げないようにしてください。 後は、本体下の前後2か所の爪を起こし、背中の2ヵ所の爪を起こします。 これで、本体の爪の処理が完了します。 |
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ここが最後の部分です。 耳の後ろ側の留爪を起こすと本体の後ろが外れます。 | |
こんな風に、背中が外れます! | |
ここまで外した部品を並べてみました。これだけ外せば分解できます。 | |
これがベルトに使う、ポリウレタンのベルトで、1mで100円位で手に入ります。 ポリウレタンは、経年変化にも強く、熱溶着で完璧にベルトとして使えます。 今回は、φ3oの物を使いました。 |
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ベルトの長さを決めて、半田鏝などで両端を溶かして溶着させてください。 | |
こんな風にベルトが完成します。 | |
今度は本体の前側を外してみます。電源スイッチのカバーを外し、両側の爪を 起こすと前半分が外れます。 |
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これで、ロビーの3枚おろしの完成です! | |
ギアボックスは堅牢な作りですが、至ってシンプルです。 | |
モーターのブラシの清掃をする事をお勧めします。 モータはブラシ以外に問題が出る事は少なく、ここまで分解したので点検を。 |
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後は組み立てるだけです。 | |
ロビーが元に戻りました!! | |
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